SENSAIまさの備忘録

繊細気質まさの過去を振り返る

閑話休題-余談から本題へ戻る

 しばらく時間を置いた。執筆していなかったわけではない。書く内容に変化があったからだ。これでいいのかと,立ち止まってしまった。

 

 このブログの出発点は,「せんつど(繊細さんの集い)」グループへの投稿である。HSPという言葉が,仲間内で飛び交っていた頃だ。もっとも,医者に言っても「HSP?そんな言葉,聞いたことがない」と相手にされなかったが。原稿は,「せんつど」管理人に好評を頂いて,掲載されることになった。ところが,2作投稿したところで,「せんつど」が終了し,サーバーが閉じてしまった。なんでも,グループ内で,方向性の違いが顕著になったからだという。グループに加わったばかりの私には,何が起きたのか詳細は分からない。そのために,書いた物が宙に浮いてしまった。私は,グループの人に読んでもらうことを目的としていた。だから,これ以上続ける気はなかった。

 

 しかし,しばらくして,思い直した。「せっかく一生懸命書いたのであるから,どこかに残しておこう。気持ちが乗ったら,その続きを書けばよい」。そこで私は,はてなブログにIDを作った。そして,書いた物を,そこに置いておくことにした。それ以降,ぽつりぽつりと新しいストーリーを書き始めた。

 

 私の執筆戦略は,次のようなものである。① 私は,対人緊張の強い人間である。その性格が原因で,様々な出来事があった。それをテーマに,私小説風に書く。② 作品のエンディングは,「緊張が高まる,ホッとする,おやっと思う」もので締める。③ 出来るだけ短く,すぐ読み終えるものとする。

 ところが,書いているうちに次第に②,③が消え,私の年代記のようになった。これには理由がある。私の昔の記憶を,自分の子供たちに残しておきたいと思うようになったからだ。私の父母や祖父母のことを書いていると知らないことが多く,大変困った。両者ともに亡くなっているから,聞くに聞けない。やはり,自伝を残しておくべきだと強く思ったのだ。

 そのため,最近の記事は,記憶を詳細に羅列するだけのものが多い。だから,読者には,退屈な読み物になっている。また,書き進むと,あれも入れたいこれも書きたいと思い,記事が冗長になった。動画ニュースで,ある人が,父親の書いた日誌を大量に保管していた。しかし,それを読んだようには見えない。日誌だから,あまり重要な記事が少なく,読む気にならないのだろうと推察した。先に私も,日誌は人に見せるものではないと,述懐したばかりである。

 

 そんなことで,また原点に戻ろうと考えた。あまり長いものは,今世,好まれない。また,文の最後に,何か楽しみがないとモチベーションも上がらないだろう。あらためて,原点に戻りたい。